テンポラリー

そのときに思いついたことの備忘録。租税について考えることが多い

2017-12-01から1ヶ月間の記事一覧

貨幣による納税以外は認められないものなのか

納税者の権利とか、納税の権利について僕の他にも考えている人はいて、それは大いに励まされることであるけど、一つだけ気になっていることがあって、それがタイトルとつながる。 お金以外の納税の支払いがあるんじゃないかという視点で、つまりは「古来の租…

北野裕久博士のことば

「租税法学に関心を持ってからほぼ30年になろうとしている。30年前の頃はむろん日本の租税法学はかげもかたちもなかった。当時、私が一番驚いたのは、日本の税制や税務行政が憲法秩序と無関係に構築されている点であった。加えて雑多な方法に基づく税制論や…

いじりといじめ

「いじり問題」について考えたい。身近にいたイジられキャラに想いを馳せながら。 いじり/いじられの関係というのはゆくゆくは(早めに)人類社会から根絶されるべきだと思う。 私見だが、いじめといじりは下記↓のように区別できるのではなかろうか。 【いじ…

天皇教の国の憲法

現行憲法をみれば、日本という国の法源は一つが国民主権、もう一つが天皇という二元的なものになっていると感じる。より正確に言えば、法源は国民主権だが、法の前提となる道徳や倫理の解釈を天皇に大きく依存していて、その結果として天皇も法源になり得る…

政教分離と天皇教

政教分離とはなかなかむずかしい話だ。 日本国憲法でも20条に信教の自由が掲げられて、政教分離をすることになってはいる。 フランス革命がおこった時、カトリック教会はフランスの統治から一旦は締め出された(国家の宗教から国民の宗教という位置づけに変…

徴税権行使義務の根拠(前回のつづき)

前回のつづき。 国が徴税権を持つとして、権利は行使することもしないことも許されるとするのは不都合だから、この恣意性を制限するために納税の権利を認めるべきだと思うのだが、これに対して「租税法律主義、租税平等原則によって、恣意性は排除され、徴税…

観光促進税に見る納税の権利の必要性

出国時1000円の観光促進税 再来年4月で調整 来年度の税制改正を議論している自民党の税制調査会は、日本を出国する際に1人当たり1000円を徴収する「観光促進税」について、2019年4月から徴収を始める方向で調整を進めることになりました。政府・…