テンポラリー

そのときに思いついたことの備忘録。租税について考えることが多い

制限された生存権(メモ)

うーん、その基準以下の人たちもいるというのは矛盾だとは思うけれども。やっぱ個人的にはベーシックインカム制かな(お金ないけど)

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欲を言えばほぼ生活保護基準と変わらない水準でBI&ヘルスケアプログラム&住宅政策で全国民が救われるのが一番いいわ

生活保護憲法25条に基づいて作られてるけど、同条は衆議院修正で加筆されたもので、生存権を認める代わりに27条に勤労の義務を追加していて、その事情も含めて制度設計がされているから理念的に瑕疵がある
殊に労働が機械技術資本で代替できる部分が増えて労働需要のパイは小さくなってきたしこれからも小さくなっていくので、勤労の義務を課していることはいずれ時代遅れになる

現行憲法下、憲法25条と27条の権利と義務の行使について関連付けて考える必要はないというのが多数意見だとは思うんだけど、双方の立法経緯をからすると関連付けて生存権の範囲を確定しなければいけない

ただ、関連付けて解釈するとしても
①勤労という言葉は労働よりも広い概念で、必ずしも利益を獲得する行為に限定するものではないから、たとえ余暇的活動でも勤労の義務を果たしていると解釈可能
②勤労の義務を労働の義務と解したとしても、生存権生活保護受給権)を行使する前に勤労の義務を果たすということまでは条文から読み取ることは不可能
…などの解釈によって勤労の義務を限りなく阻却することは可能ではあるんだけど、それよりも憲法27条から勤労の義務が削除されるべきということを社会全体で共通認識にしていくことが重要だな

25条 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
2 国は、すべての生活部面について、社会福祉社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

第27条 すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負ふ。
2 賃金、就業時間、休息その他の勤労条件に関する基準は、法律でこれを定める。
3 児童は、これを酷使してはならない。

そういった憲法改正を可能とする哲学と財政状態をつくる思想を作り啓蒙する必要がありますね