テンポラリー

そのときに思いついたことの備忘録。租税について考えることが多い

聖スタニスラウスのポロネーズ

8年ぶりくらいに、「聖スタニスラウスのポロネーズ第2番(S.519)」を聴いて完全にハマっている。これまでのリストの作品のような余分な装飾はほとんど消え去って、端正さを極めている。こんなに清潔なポロネーズは他に聴いたことがない。
ラヴェルのような印象派古典的和声と、まるで宮廷の中を歩いているような優雅かつ落ち着き払ったメロディに、もはや理屈抜きに涙がこみ上げてしまった。しかも1875年(ラヴェルが生まれたばっかりの年)に作られているということにただただ驚愕するばかり。
他の作曲者の作品も含め、ポロネーズというジャンルの最高傑作と言っても過言ではない。